被災地における感染症リスクアセスメント

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このページは、国立感染症研究所 感染症情報センター 地震関連情報のページから、被災地の感染症リスクアセスメント(PDFファイル:2011年3月24日現在)を書き起こしたものです。


表中の「もともとの発生率または報告数:地域(1)、全国(2)」および「ワクチン接種率:地域(1)、全国(2)」の列には記載が無いため省略
2011年3月24日

病名 地域/避難所で流行する可能性(低=1;中=2;高=3) 公衆衛生上の重要性(罹患率・死亡率・社会的:1;2;3) リスク評価(1;2;3) コメント
水系/食品媒介感染症
急性下痢症323ノロウイルス感染症、ロタウイルス感染症を含む
細菌性腸管感染症(サルモネラ、キャンピロバクター、病原性大腸菌など)222
A型肝炎121
E型肝炎121
動物/昆虫/ダニ媒介感染症
レプトスピラ症121淡水、土壌暴露時に発祥しうる
ツツガムシ病222春~初夏と秋~初冬の2回ピークがある。
野外活動に伴って感染し、福島県ではこの3月の発症例が報告されている。
過密状態に伴う感染症
急性呼吸器感染症323RSウイルス感染症、パラインフルエンザ感染症を含む
インフルエンザ/インフルエンザ様疾患333避難所での発生が報告されている。
結核**222
ワクチンで防ぐことの出来る感染症
麻疹233
風疹222
ムンプス222
水痘222
破傷風233外傷後、土壌暴露後に発症しうる
震災による外傷後の発症例が報告されている
百日咳222
皮膚感染症
疥癬121
白癬などの真菌感染症211
その他
血液媒介疾患(B型肝炎/C型肝炎/HIV)*121体液暴露時に感染しうる
レジオネラ症222津波被災後の発症例が報告されている
創傷関連感染症*222
細菌性髄膜炎、ウイルス性髄膜炎121

*:救助隊においてもリスクが高い
**:急性期以降に問題となりうる
(注)ビブリオ・パフニフィカス感染症、エロモナス感染症は水暴露後に発症しうるが、潜伏期間が通常2日以内であることをふまえ、現時点で公衆衛生上のリスクは極めて低いと判断し評価表から削除した。


転載責任:田頭 弘子