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2020年4月23日 (木) 16:43時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (→‎その他の部位のPPE)
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個人防護具 PPE (personal protection equipment) を選ぶ際に,規格等で迷うことがあります.

以下に整理します.

なお,記事中では特定のメーカー名および商品名を引用していますが,例示のための引用に過ぎず,サイト管理者はそれらメーカー等に対して一切の利益相反はありません.

PPEに関する用語の整理

防護具に関するさまざまな用語が飛び交っており,会話の中で似た用語を使っているのにお互い違うものを指していた,というトラブルもあります.

きちんと整理しましょう.

総称:個人防護具 or PPE

まず,一連の物品の総称が,日本語で「個人防護具」,英語で「PPE (personal protective equipment)」です.

総称:
日本語 — 個人防護具
英 語 — PPE (personal protective equipment)

本記事中では,総称を「PPE」で統一します.

体幹および四肢のPPEはガウンまたはカバーオール

PPEは保護する部位ごとに種類が分かれています.

最も大きな違いは,体幹と四肢の保護にガウンカバーオールのいずれを用いるかです.

ガウンは,体幹~両上肢~膝丈程度までの下肢前面を保護します.
背中が開いていて,割烹着のように袖を通して着用します.
首の後ろにマジックテープ,腰回りにひもが付着しているのが一般的で,それらによって背中の開き部を固定します.

カバーオールは,頭部~体幹~両上肢~両下肢をすっぽり覆う形で保護します.
胸腹部側にファスナーと粘着テープがあり,ズボンのように履いてから袖を通し,フードをかぶります.
最後にファスナーを上げ,ファスナーを覆い隠すように粘着テープで目張りして着用します.

なお,カバーオールは日本語で「つなぎ」「防護服」とも呼ばれます.

「防護服」という呼称は,通常はカバーオールタイプを指します.
しかし,総称としてのPPE(個人防護具)の意味で「防護服」と呼ぶ場合も散見されます.
誤解と混乱の元になるので,サイト管理者は「防護服」という言葉はなるべく使わないようにしています.

また,カバーオールのことを「タイベック®」「タイベック®スーツ」等で呼ぶ場合もありますが,これらは特定メーカーの商標です.
スタンプ型印鑑を「シャチハタ®」,接着剤を「セメダイン®」,鍵盤ハーモニカを「ピアニカ®」と呼ぶのと同じです.
詳細は後述します

その他の部位のPPE

ガウンかカバーオールかでその他のPPEの部位の選択が若干異なります.

部位別のPPE
体幹/四肢 ガウン カバーオール
頭部 キャップ 一体型フード ※1
眼球/顔面 フェイスシールド または ゴーグル
呼吸器 サージカルマスク または N95マスク または PAPR ※2
足部 一般に保護しない ※3 フットカバー または ゴム長靴
※1 より安全のためにフード下にキャップをかぶる方法もある
※2 PAPR—powered air-purifying respirator
HEPAフィルター等の濾過装置を通した清浄空気をフード下の頭部に送風して頭部全体を陽圧に保つ呼吸保護具
※3 ガウンでは膝下が露出するため,足元まで汚染される行為を想定せず,よってフットカバーによる保護も行わないのが一般的

PPEに関する規格の整理

サージカルマスク

N95マスク,DS2マスク,類縁製品

ガウン(アイソレーションガウン,サージカルガウン)

カバーオール(つなぎ,防護服)