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<div class="toccolours" style="background-color:hotpink; font-size:1.3em;">サイト管理者からの緊急メッセージです(2020年2月29日)</div>
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サイト管理者からの緊急メッセージです(2020年2月29日):
臨床の先生、看護師の皆さま<br>
日常診療でインフルエンザ迅速検査をする機会は当然あると思います。<br>
しかし現在は、新型コロナの初期症状の患者さんが、ごく低い確率とはいえ、混じっている可能性があります。しかし現在は、'''新型コロナの初期症状の患者さんが、ごく低い確率とはいえ、混じっている可能性があります'''。
インフルエンザ迅速検査とは、患者さんの鼻に綿棒を差し込んで、時にはくしゃみされたり咳をされたりする行為です。
これを、十分な標準予防策をしないで行ってしまい、もしもその患者さんが後で新型コロナ陽性と診断されたら、インフルエンザ迅速検査を行った先生や看護師さんは、感染リスクが高い濃厚接触者に当たるのです。<span style="font-size:1.3em; font-weight:bold;">これを、十分な標準予防策をしないで行ってしまい、もしもその患者さんが後で新型コロナ陽性と診断されたら、<br>インフルエンザ迅速検査を行った先生や看護師さんは、感染リスクが高い濃厚接触者に当たるのです。</span>
だから、インフルエンザ迅速検査を行うときは、
*重症化率も致死率も相応に高いですし、
*仮に先生や看護師さんが感染したら、思いがけない風評被害まで想定しなければいけない、
という、インフルエンザとは臨床的にも社会的にもインパクトが全く異なる疾患です。という、'''インフルエンザとは臨床的にも社会的にもインパクトが全く異なる疾患です'''。
インフルエンザを疑う患者さんのうち、新型コロナ患者さんが混ざっている可能性は、現時点ではかなり低いです。
検査が陰性でもインフルエンザを否定できない検査です。
<span style="font-size:1.3em; font-weight:bold;">流行期には、迅速検査をせずとも臨床診断で充分マネジメントが可能です。</span>
抗インフルエンザ薬は、どれも発熱期間を半日~1日程度短縮するだけの効果しかありませんから、処方せずに対症療法するのも大いにアリです。
{{quote|content=<span style="font-size:1.3em; font-weight:bold;">「検査結果によってその後の診療方針が決定的に変わるから、何が何でも検査しなきゃ次へ進めない」}}
そういう場合に限って、徹底した標準予防策と共にインフルエンザ迅速検査をしてください。
そこまでインフルエンザ迅速検査を必要とする状況は、おそらく入院患者の鑑別診断に限られるんじゃないでしょうか。そこまでインフルエンザ迅速検査を必要とする状況は、おそらく'''入院患者の鑑別診断に限られる'''んじゃないでしょうか。<br>診療所外来なら、そこまでの状況は滅多に発生しないんじゃないでしょうか。'''診療所外来なら、そこまでの状況は滅多に発生しない'''んじゃないでしょうか。
もしあるとしたら、
どうか、そこまでよくよくお考えになって、インフルエンザ迅速検査の適用をお決めください。
 
同じことは、溶連菌迅速検査や、アデノウイルス迅速検査(咽頭)にも言えます。
どうぞ皆さま、ご安全に。
 
2020年2月29日 サイト管理者 医師 守屋章成

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