差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
この点で,妊娠挙児希望のある男性,すなわち妊娠挙児希望のある女性のパートナー男性については,接種からパートナー女性妊娠までの間隔は何ら気にする必要がないと言えます.
しかし女性については,妊婦への接種の是非に準じた考え方が必要かもしれません.すなわち,たとえば接種数日以内の妊活で妊娠が成立したとしたら,それは「妊娠中の接種」と殆ど同義になります.<br>妊娠中であっても接種を選択するような状況の女性であれば,妊娠前接種から妊娠までの間隔も同じ選択によって「気にしない」こともできるかもしれません.<br>一方で,妊娠初期は自然流産率が特に高いことがわかっていますが,接種から妊娠までの日数が短かった場合に不幸にして流産すると「ワクチン接種が原因かもしれない」と心理的には結び付けてしまいがちです.接種から妊娠までの間隔を考慮する際は,そうした心理的負担まで先回りして検討する必要があります.また,妊娠中であれば接種を選択しないような状況の女性であれば,妊娠前接種から妊娠までの間隔は「充分」空けた方が,心理的な面も含めて無難と思われます.しかし「充分」には何ら科学的根拠がありません.唯一,下記のとおり英国が示している「28日」が参考になる程度です.しかし女性については,妊婦への接種の是非に準じた考え方が必要かもしれません.
後述のとおり,米国では「mRNAワクチンについては,接種から妊娠までの期間は何ら空ける必要がない」という指針ですが,英国では「科学的根拠はないが念のため接種から妊娠は28日以上空けた方が無難かもしれない」としています.英国ではウイルスベクターワクチンであるAstraZenecaワクチンも広く接種していることから,「活きたウイルス」を接種するという観点で接種から妊娠まで4週間空けることを選択肢にしているのかもしれません.たとえば接種数日以内の妊活で妊娠が成立したとしたら,それは「妊娠中の接種」と殆ど同義になります. 妊娠中であっても接種を選択するような状況の女性であれば,妊娠前接種から妊娠までの間隔も同じ選択によって「気にしない」こともできるかもしれません. 一方で,妊娠初期は自然流産率が特に高いことがわかっています.<br>接種から妊娠までの日数が短かった場合に不幸にして流産すると「ワクチン接種が原因かもしれない」と心理的には結び付けてしまいがちです.接種から妊娠までの間隔を考慮する際は,そうした心理的負担まで先回りして検討する必要があります. また,妊娠中であれば接種を選択しないような状況の女性であれば,妊娠前接種から妊娠までの間隔は「充分」空けた方が,心理的な面も含めて無難と思われます.<br>しかし「充分」には何ら科学的根拠がありません.唯一,下記のとおり英国が示している「28日」が,参考になる程度です. 後述のとおり,米国では「mRNAワクチンについては,接種から妊娠までの期間は何ら空ける必要がない」という指針である一方で,英国では「科学的根拠はないが念のため接種から妊娠は28日以上空けた方が無難かもしれない」としています.<br>なお,一般にワクチン接種から一連の免疫応答が完了するまで概ね4週間であることが免疫学的にわかっています.英国の「28日」の根拠はそこにあるのかもしれません.英国ではウイルスベクターワクチンであるAstraZenecaワクチンも広く接種していることから,「活きたウイルス」を接種するという観点で,接種から妊娠まで4週間空けることを選択肢にしているのかもしれません.ワクチンの一般論として,接種から一連の免疫応答が完了するまで概ね4週間であることが免疫学的にわかっています.英国の「28日以上空けるのが無難」の背景はそこにあるのかもしれません.
===妊娠挙児希望男女:日本での指針===

案内メニュー