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一言で言えば,「効果が期待できて,重篤または接種をためらう有害事象が観察されないワクチンを,よくぞこの短期間で3種も実用化までこぎつけたものだ」と感嘆するレベルです.
===認可後に米国CDCが発表したPfizer, Moderna両ワクチンでのアナフィラキシー反応認可後に報告されたアナフィラキシー=======米国でのアナフィラキシー====
米国ではPfizer, Moderna両ワクチンの緊急使用認可後に,同国のワクチン接種後有害事象集計システム「[https://vaers.hhs.gov/ VAERS]」を通じてアナフィラキシー様症状が集計され続けています.
それらをCDCが解析した結果,両ワクチンで次のとおりアナフィラキシーが確認されました.
{|class="wikitable" style="max-width:600px;"
|+米国でのアナフィラキシー報告
|-
!
|報告時点で10例中8例が快復帰宅
|}
※2021年2月5日時点で,AstraZenecaワクチンによるアナフィラキシーの頻度についての公式発表はありません.
====英国でのアナフィラキシー====
英国では3ワクチンとも認可されていますが,実際に流通して接種が進んでいるのはPfizerおよびAstraZenecaワクチンの2製剤です.
 
英国保健当局は2021年2月5日付で[https://www.gov.uk/government/publications/coronavirus-covid-19-vaccine-adverse-reactions/coronavirus-vaccine-summary-of-yellow-card-reporting 両ワクチンの接種後有害事象のレポート}を公開しました.
 
{|class="wikitable" style="max-width:600px;"
|+英国でのアナフィラキシー報告
|-
!
!style="width:40%;"|Pfizerワクチン!!style="width:40%;"|AstraZenecaワクチン
|-
!rowspan="2"|発表日
|colspan="2"|[https://www.gov.uk/government/publications/coronavirus-covid-19-vaccine-adverse-reactions/coronavirus-vaccine-summary-of-yellow-card-reporting 2021年2月5日]
|-
|[https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/958616/COVID-19_mRNA_Pfizer-_BioNTech_Vaccine_Analysis_Print.pdf 2021年2月5日]
|[https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/958615/COVID-19_AstraZeneca_Vaccine_Analysis_Print.pdf 2021年2月5日]
|-
!集計期間
|colspan="2"|2020年12月8日-2021年1月24日
|-
!発生件数<hr>接種本数
|101例(*)<hr>1回目540万本(推計)<br>2回目 50万本(推計)||13例<hr>1回目150万本(推計)<br>2回目 ほぼゼロ
|-
!発生件数<hr>100万接種
|推計17.1<hr>100万接種||推計8.7<hr>100万接種
|-
!転帰
|全員が快復
|(※報告中に言及なし)
|}
:(*)アナフィラキシーの他にアナフィラキシー様反応も含む
 
 
====アナフィラキシーの頻度の解釈====
上記のとおり,2021年1月10日までの時点で,アナフィラキシー反応がPfizerワクチンで100万接種当たり'''11.1'''件,Modernaワクチンで100万接種当たり'''2.5'''件と報告されました.

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