差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
次の[https://en.wikipedia.org/wiki/Kivu_Ebola_epidemic 2018年のコンゴ民主共和国での大流行]では,効果が疑問視されたままのエボラワクチンを人道的使用 compassionate use として投与しています.この使用実績を2019年に解析したところ,接種者のエボラ発症が未接種者に比べて[https://www.who.int/csr/resources/publications/ebola/ebola-ring-vaccination-results-12-april-2019.pdf 97.5%抑えられていた(VEが97.5%だった)]ことが判明し,ようやく効果が実証されました.
それを踏まえ,WHOは2019年,[https://www.who.int/news/item/12-11-2019-who-prequalifies-ebola-vaccine-paving-the-way-for-its-use-in-high-risk-countries rVSV-ZEBOVに事前認証 prequalification] を出しました.ヒト治験開始の2014年から数えてもを与えました.WHOによる事前認証とは,薬剤や医療機器等を自国で検証することが困難な国・地域向けにその品質や安全性を国際機関として担保する制度のことで,“WHOによるお墨付き”に相当します.そこに至るまでヒト治験開始の2014年から数えても'''5年'''が経過しています.,動物実験レベルからは14年,病原体発見からは43年が経過しています.
それが,新型コロナではそれが,新型コロナではゼロからのスタートから'''たったの1年'''.しかもヒト実用化が初めてのmRNAワクチンが2つも含まれています.で先進国2ヶ国が承認するところまでこぎつけました.しかもヒト実用化が初めてのmRNAワクチンが2つも含まれています.
長期的な効果や未発見の副反応など課題は山積みですが,mRNAワクチンであれウイルスベクターワクチンであれ今回で実績が定まれば,再び新興病原体が登場しても遺伝子工学によって速やかにワクチンを新規開発することができます.

案内メニュー