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====重篤有害事象やADEの報告がきっかけでワクチン忌避が起きる====
重篤有害事象であれADEであれ,個人の選択としてはそれらの低いリスクよりもCOVIDに感染する高めのリスクにこそ目を向けて,積極的に接種を受けるべきでしょう.
 
一方で,それらが広く社会にもたらす影響も忘れてはいけません.
 
重篤有害事象やADEの報告は,どうしてもマスメディアやSNSの耳目を引きます.センセーショナルに報道されたり,過度に恐れる言説がSNSで広まると,ワクチンに対する忌避反応が社会の中で起きます.
 
「コロナワクチンは怖い」「コロナワクチンを打つとコロナに感染するよりひどい目に遭う」などの考え方が広まってしまうと,あっという間に接種控えが起きます.接種控えによって患者が減らないことにつながりかねません.
 
日本はまさにHPVワクチンでそれを経験しました.未だに接種率が極端に低いままにとどまり,予防できたはずの子宮頸がん患者が多数に上るという試算も出ています.
 
もっと怖いのは,ワクチン忌避が他のワクチンにまで広がることです.
 
フィリピンでは前述のデングワクチンの撤回がきっかけで全土で広範囲なワクチン忌避が巻き起こり,乳幼児の麻疹ワクチン接種が激減しました.その結果,麻疹患者が激増し,麻疹による乳幼児死亡が激増したのです.麻疹による死亡数がデングワクチンによる死亡数を遥かに上回るという悲劇が生まれました.
 
COVIDワクチンの重篤有害事象は必ず何かは報告されることでしょう.その時に医療職がどう行動できるかで,ワクチン忌避をどれだけ小さくできるかが決まります.
 
今から備えるべきでしょう.
====悪いシナリオ④国際渡航その他の場面で接種を要求(強要)されたり差別が起きる====

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