差分

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しかし,あくまで治験では検出されなかっただけです.今後数100万人,数億人と接種した場合に,ADEが後から発見される可能性がまだ残されています.
実際にワクチン開発において,治験では重症化が減少することが観察されたにもかかわらず,市販後の検証でADEの可能性が考えられた事案がありました.<br>
デングウイルスに対するワクチン「Dengvaxia」の事案でした.
=====デングウイルスワクチン「Dengvaxia」の悲劇=====
デングウイルスは以前からヒトにADEを起こすことが知られています.
今回の3ワクチンと状況は似ています.
しかし,翌2015年に発表された下記の治験後長期観察では,接種から3年以内のデング感染による入院は,9歳以上の小児および成人ではプラセボに比して相対リスクが しかし,翌2015年に発表された下記の治験後長期観察において,不安な結果が報告されました.<br>接種から3年以内のデング感染による入院(※重症化を示唆する指標)を観察したところ,9歳以上の小児および成人ではプラセボに比して入院の相対リスクが 0.50 (95%CI 0.29-0.86) と有意に減少しましたが,9歳未満の小児については相対リスクは と有意に減少しましたが,9歳未満の小児については入院の相対リスクは 1.58 と「実薬群の方がデング入院が多くなる」という結果となりました.ただし95と上昇しており,「実薬群の方がデング入院が多くなる」という結果となりました.ただし95%信頼区間は 0.83-3.02 と1をまたいだため,統計学的な有意差は認められませんでした.
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「9歳未満小児で実薬群の方がデングによる入院が増えたが統計学的有意差はなかった」という微妙な結果に対して,掲載誌の 「9歳未満小児で実薬群の方がデングによる入院が増えたが,統計学的有意差はなかった」という微妙な結果に対して,掲載誌の New England Journal of Medicine は掲載号のエディトリアルで警告を発しています.
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