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====アナフィラキシーの頻度の解釈====
上記のとおり,2021年1月10日までの時点で,アナフィラキシー反応がPfizerワクチンで100万接種当たり上記のとおり,米国では2021年1月10日までの時点で,アナフィラキシーがPfizerワクチンで100万接種当たり'''11.1'''件,Modernaワクチンで100万接種当たり'''2.5'''件と報告されました.
同じ米国での不活化インフルエンザワクチンによるアナフィラキシー反応は,米国CDCの報告によると100万接種当たりまた英国では2021年2月5日までの時点で,アナフィラキシー(一部アナフィラキシー様反応を含む)がPfizerワクチンで100万接種当たり'''17.1'''件,AstraZenecaワクチンで100万接種当たり'''8.7'''件(いずれも推計)と報告されました. 米国での不活化インフルエンザワクチンによるアナフィラキシーは,米国CDCの報告によると100万接種当たり'''1.41'''件とされています.
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したがって,見かけの数字としてはPfizerワクチン,Modernaワクチンともに,不活化インフルエンザワクチンよりアナフィラキシー反応を起こしやすい可能性があります.したがって,見かけの数字としては3ワクチンとも,不活化インフルエンザワクチンよりアナフィラキシーを起こしやすい可能性があります.ただし,両者共に新登場のワクチンであるため,接種担当者が他のワクチンよりも注意深く観察したりより多くVAERSに報告している可能性が否定できません.ただし,いずれも新登場のワクチンであるため,接種担当者が他のワクチンよりも注意深く観察したり,より多く報告している可能性が否定できません.
また,「たかだか180万件or400万件程度」の実績から判断しているため,今後1,000万件や1億件接種されれば,アナフィラキシーの報告数が変動する可能性も残されています.もちろん,上記報告よりも大きな数字になるかもしれません.また,「たかだか数100万件程度」の実績から判断しているため,今後数1000万件や数億件接種されれば,アナフィラキシーの報告数が変動する可能性も残されています.もちろん,上記報告よりも大きな数字になるかもしれません.
アナフィラキシー反応の発生頻度については,引き続き注意深く情報収集する必要があります.アナフィラキシーの発生頻度については,引き続き注意深く情報収集する必要があります.
なお,アナフィラキシー反応はワクチンに限らずありとあらゆる薬剤投与で付きまとう副作用です.すべての医師・医療職が,常にいかなる薬剤においてもアナフィラキシーに備えているべきです.なお,アナフィラキシーはワクチンに限らずありとあらゆる薬剤投与で付きまとう副作用です.すべての医師・医療職が,常にいかなる薬剤においてもアナフィラキシーに備えているべきです.
:ちなみに私は研修医時代に,ナウゼリン座薬を処方した患者が診察室脇のトイレですぐに挿肛した途端にアナフィラキシーショックを起こされた経験があります.

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