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編集の要約なし
<div class="toccolors" style="margin:10px; padding:20px; text-align:center; background:linear-gradient(lightcyan,springgreen); font-size:1.3em; font-weight:bold;">
本ページは2021年3月26日で更新を停止し,下記サイトに内容を移管しました.
 
<div align="center">{{Quote|content=[http://vaccipedia.jp/ Vaccipedia ワクチペディア|プライマリケアのためのワクチンリソース]}}</div>
 
ブックマーク変更等お願いいたします.
</div>
 
{{Vaccines}}
===高齢者:承認済みワクチンの添付文書記載===
日本で承認済みの新型コロナワクチンの添付文書では下記のように記載されています.
{|class="wikitable" style="min-width:600px;"
|-
!style="width:6em;"|開発元
===小児:承認済みワクチンの添付文書記載===
{|class="wikitable" style="min-width:600px;"
|-
!style="width:6em;"|開発元
2021年2月8日付でJAMA誌に,妊婦および授乳婦へのCOVIDワクチン接種を論じた意見が投稿されました.<br>
基本的に本ページと同様のスタンスで論じています.ご参照ください.
{{Quote|content=[https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2776449 Adhikari EH, Spong CY. COVID-19 Vaccination in Pregnant and Lactating Women. JAMA. February 2021. doi:10.1001/jama.2021.1658]}}
===妊婦:日本での指針===
===妊婦:承認済みワクチンの添付文書記載===
{|class="wikitable" style="min-width:600px;"
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!style="width:6em;"|開発元
しかし「充分」の具体的日数は,3ワクチンについて科学的根拠をもって示すことができません.唯一,下記のとおりカナダが示している「28日以上」が,参考になる程度です.
後述のとおり,米国では「mRNAワクチンについては,接種から妊娠までの期間は何ら空ける必要がない」という指針である一方で,英国では「科学的根拠はないが念のため接種から妊娠は28日以上空けた方が無難かもしれない」としています.<br>英国ではウイルスベクターワクチンであるAstraZenecaワクチンも広く接種していることから,「活きたウイルス」を接種するという観点で,接種から妊娠まで4週間空けることを選択肢にしているのかもしれません.<br>ワクチンの一般論として,接種から一連の免疫応答が完了するまで概ね4週間であることが免疫学的にわかっています.英国の「28日以上空けるのが無難」の背景はそこにあるのかもしれません.後述のとおり,米国では「mRNAワクチンについては,接種から妊娠までの期間は何ら空ける必要がない」という指針である一方で,カナダでは「科学的根拠はないが念のため接種から妊娠は28日以上空けた方が無難かもしれない」としています.ワクチンの一般論として,接種から一連の免疫応答が完了するまで概ね4週間であることが免疫学的にわかっています.カナダの「28日以上空けるのが無難」の背景はそこにあるのかもしれません.
===妊娠挙児希望男女:日本での指針===
2021年2月8日付でJAMA誌に,妊婦および授乳婦へのCOVIDワクチン接種を論じた意見が投稿されました.<br>
基本的に本ページと同様のスタンスで論じています.ご参照ください.
{{Quote|content=[https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2776449 Adhikari EH, Spong CY. COVID-19 Vaccination in Pregnant and Lactating Women. JAMA. February 2021. doi:10.1001/jama.2021.1658]}}
===授乳婦:日本での指針===
===授乳婦:承認済みワクチンの添付文書記載===
{|class="wikitable" style="min-width:600px;"
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!style="width:6em;"|開発元
整理すると下表のとおりです.<br>
なお表作成に当たっては,[https://www.cdc.gov/vaccines/covid-19/info-by-product/clinical-considerations.html#Contraindications 米国CDC-ACIPの指針]および[https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/955548/Greenbook_chapter_14a_v6.pdf 英国Greenbookの記載(PDF15ページ)]も参考にしました.
{|class="wikitable" style="min-width:600px;"
|-
!1
同じく現時点で明らかなこととして,3ワクチン中Pfizerワクチンのみが含んでいるポリエチレングリコール(PEG)は,種々の食品や化粧品,薬剤に含まれており,アナフィラキシー原因物質として知られています.
{{Quote|content=[https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S2213219820310072?via%3Dihub Sellaturay P, Nasser S, Ewan P. Polyethylene Glycol–Induced Systemic Allergic Reactions (Anaphylaxis). The Journal of Allergy and Clinical Immunology: In Practice. 2020;9(2):670-675. doi:10.1016/j.jaip.2020.09.029]}}
{{Quote|content=[https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6706272/ Stone CA, Liu Y, Relling MV, et al. Immediate Hypersensitivity to Polyethylene Glycols and Polysorbates: More Common Than We Have Recognized. The Journal of Allergy and Clinical Immunology: In Practice. 2019;7(5). doi:10.1016/j.jaip.2018.12.003]}}
ポリエチレングリコールが原因のアナフィラキシーの既往がある患者は,上表の2.を適用して,Pfizerワクチンについては絶対禁忌とせざるを得ません.かつ,Moderna, AstraZeneca両ワクチンについては,上表の3.を適用し,充分な説明に基づく決断と,接種する場合の万全の準備が必要です.
</div>
===承認済みワクチンの添付文書記載の有効成分および添加剤===
{|class="wikitable" style="min-width:600px;"
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!style="width:6em;"|開発元
!style="width:8em;"|日本での製品名
!style="width:8em;"|有効成分
!添加剤
|-
!Pfizer
![https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/631341DA1025_1_01/?view=frame&style=XML&lang=ja コミナティ筋注]
|*トジナメラン
|
*[(4-ヒドロキシブチル)アザンジイル]ビス(ヘキサン-6,1-ジイル)ビス(2-ヘキシルデカン酸エステル) 3.23mg
*2-[(ポリエチレングリコール)[('''ポリエチレングリコール''')-2000]-N,N-ジテトラデシルアセトアミド 0.4mg
*1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン 0.7mg
*コレステロール 1.4mg
===アレルギー:承認済みワクチンの添付文書記載===
{|class="wikitable" style="min-width:600px;"
|-
!style="width:6em;"|開発元
![https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/631341DA1025_1_01/?view=frame&style=XML&lang=ja コミナティ筋注]
|'''2. 接種不適当者(予防接種を受けることが適当でない者)'''
:'''2.3 ''' 本剤の成分に対し重度の過敏症の既往歴のある者
'''8. 重要な基本的注意'''
:'''8.4 ''' ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるため、接種前に過敏症の既往歴等に関する問診を十分に行い、接種後一定時間、被接種者の状態を観察することが望ましい。
'''9.1 接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)'''
:被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
===免疫抑制状態:承認済みワクチンの添付文書記載===
{|class="wikitable" style="min-width:600px;"
|-
!style="width:6em;"|開発元
なお,皮下注でも効果と安全性が確認されているワクチンであれば,筋注の代わりに皮下注を選択できますが,3ワクチンについては筋注しか検証されていないため皮下注は選択できません.
 
===抗血小板療法等:承認済みワクチンの添付文書記載===
{|class="wikitable" style="min-width:600px;"
|-
!style="width:6em;"|開発元
!style="width:8em;"|日本での製品名
!添付文書の記載
|-
!Pfizer
![https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/631341DA1025_1_01/?view=frame&style=XML&lang=ja コミナティ筋注]
|'''9.1 接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)'''
:被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
:'''9.1.1 抗凝固療法を受けている者、血小板減少症又は凝固障害を有する者'''
::本剤接種後に出血又は挫傷があらわれることがある。
|}
[[#toc|{{#fas:caret-square-up}}{{#fas:caret-square-up}}{{#fas:caret-square-up}} 目次に戻る {{#fas:caret-square-up}}{{#fas:caret-square-up}}{{#fas:caret-square-up}}]]
日本では自治体ごとに独自に運用されている既存の予防接種台帳では全国民的な記録管理が不可能という理由で,マイナンバー等による全国一律の管理の計画も報道されていますが,2021年2月5日時点で詳細は明らかになっていません.
なお,英国では3ワクチン間の互換性を積極的に検証する臨床研究を実施する計画を立てた,となお,英国では3ワクチン間の互換性を積極的に検証する臨床研究を実施する計画を立てたと[https://www.bbcgov.comuk/government/news/healthworld-first-covid-19-alternating-dose-vaccine-study-launches-in-55924433 2021年2月4日付でBBCをはじめ各社が報道しましたuk 2021年2月4日付でプレスリリースが出されました].結果を注視したく思います. ===ワクチン間の互換性:承認済みワクチンの添付文書記載==={|class="wikitable" style="min-width:600px;"|-!style="width:6em;"|開発元!style="width:8em;"|日本での製品名!添付文書の記載|-!Pfizer![https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/631341DA1025_1_01/?view=frame&style=XML&lang=ja コミナティ筋注].現時点では報道が確認できるのみで,政府や研究者による公式発表は確認できていません.今後の展開を注視したく思います.|'''8. 重要な基本的注意''':'''8.6''' 本剤と他のSARS-CoV-2に対するワクチンの互換性に関するデータはない。|}
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