COVID-19関連論文集

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最終更新日時

2020年3月14日 02:37

主要医学誌リンク集

New England Journal of Medicine	NEJM - 2019 Novel Coronavirus (2019-nCoV)
LANCET	THE LANCET COVID-19 Resource Centre
JAMA	JAMA The 2019 Novel Coronavirus (2019-nCoV)
BMJ	The BMJ Coronavirus
medRxiv	medRxiv - "coronavirus" medRxivはCold Spring Harbor研究所，Yale大学，BMJが共同で運用する，医科学論文をpeer-reviewを経ずに迅速に掲載するpreprintサービス どの論文もpeer-reviewを受けていないので，論文内容の解釈には注意が必要
Imperial College London	MRC Centre for Global Infectious Disease Analysis｜News
日本感染症学会 症例報告集	症例報告

記述疫学

文献番号	発表日	概要	Citation	PDF
Epi-1	1/24	武漢最初期41例の記述疫学 2019年12月16日～2020年1月2日に武漢市の病院に入院し，最初に2019-nCoV感染と診断された41人のケースシリーズ 41人はすべて1月2日までに2019-nCoV感染が確定 初発患者の発症日は12月1日；以後の患者との疫学的リンクは皆無 年齢 中央値49歳 (四分位41.0-58.0) 小児，思春期はゼロ 性別 男性30人(73%) 市場暴露 華南海鮮市場暴露27人(66%) 市場暴露のない妻への夫婦間感染1組を含む 予後 1月28日までに28人(68%)退院，6人(15%)死亡 ICU入室 13人(32%) 症状 発熱98%，咳嗽76%，呼吸困難55%，倦怠感44%， 喀痰28%，頭痛8%，喀血5%，下痢3% 呼吸困難 発症→呼吸困難の中央値8日 ARDS 12人(29%)，人工呼吸4人(10%)，ECMO2人(5%) CT画像 非ICU患者：両肺すりガラス陰影，局所浸潤影 ICU患者：両肺大葉性浸潤影 全身ステロイド投与はSARS, MERSで効果がないことから期待出来ない Lopinavir/ritonavirに期待し，RCTが既に開始されている	Huang, Chaolin, et al. “Clinical Features of Patients Infected with 2019 Novel Coronavirus in Wuhan, China.” The Lancet, 24 Jan. 2020, doi:10.1016/s0140-6736(20)30183-5.	DL
Epi-2	1/24	ヒト－ヒト感染の最初の示唆事例となった家族内集積	Chan, Jasper Fuk-Woo, et al. “A Familial Cluster of Pneumonia Associated with the 2019 Novel Coronavirus Indicating Person-to-Person Transmission: a Study of a Family Cluster.” The Lancet, 24 Jan. 2020, doi:10.1016/s0140-6736(20)30154-9.	DL
Epi-3	1/28	ベトナムでのヒト－ヒト感染事例	Phan, Lan T., et al. “Importation and Human-to-Human Transmission of a Novel Coronavirus in Vietnam.” New England Journal of Medicine, 28 Jan. 2020, doi:10.1056/nejmc2001272.	DL
Epi-4	1/29	武漢初期425例の記述疫学 2019年12月8日～2020年1月21日に発症し，同22日までに確定した武漢の425人の記述疫学 検査対象とした症例定義は下表のとおり 下記の臨床特徴及び疫学条件の両方を満たす者 臨床特徴 下記4つの全てを満たす 発熱（体温値の記録を問わない） 画像上の肺炎像 白血球数＝正常～低下，又はリンパ球数低下 ガイドラインに従った抗菌薬投与を3日継続しても症状改善が見られない 疫学条件 下記のいずれか1つ以上を満たす 1月17日以前の条件 華南海鮮市場との関連 類似症状のある者との接触 1月18日以降の条件 発症前14日以内の，武漢滞在歴 発症前14日以内の，武漢滞在歴があり発熱又は呼吸器症状がある者との接触歴 上記症例定義に合致し，かつ，検査で2019-nCoVが陽性になった者425人が解析対象 年齢 中央値59歳 (全範囲15-89歳) 15歳未満小児はゼロ 症例定義が一定以上の重症者のみとなっているため，小児は軽症である可能性 性別 男性240人(55%) 市場暴露 いずれかの市場暴露 1月1日以前　64% 1月1日以降　13% 1月1日に華南海鮮市場が閉鎖，その他の市場暴露も含む 患者接触 呼吸器症状等がある者との接触 1月1日以前　30% 1月1日以降　18% 市場暴露も患者接触もない患者が全体の65%を占める 潜伏期 平均 5.2日(95%CI 4.1-7.0日) 95%ile 12.5日(95%CI 9.2-18.0日) ただし解析対象は10患者のみ 基本再生産数 R₀ 2.2 (95%CI 1.4-3.9)(32%) ただし解析対象は1月4日確定分までの患者のみ	Li, Qun, et al. “Early Transmission Dynamics in Wuhan, China, of Novel Coronavirus–Infected Pneumonia.” New England Journal of Medicine, 29 Jan. 2020, doi:10.1056/nejmoa2001316.	DL
Epi-5	1/30	武漢初期99例の記述疫学 2020年1月1日～20日に武漢市の病院に入院し，2019-nCoV感染と診断された99人のケースシリーズ 過去起点コホート 1月25日まで追跡 年齢 平均55.5歳 (SD 13.1) 当該病院が14歳以上のみ対象のため，小児はゼロ 性別 男性67人(68%) 市場暴露 華南海鮮市場暴露49人(49%) 市場暴露のない妻への夫婦間感染1組を含む 基礎疾患 基礎疾患あり51% 症状 発熱83%，咳嗽82%，息切れ31%， 筋肉痛11%，意識障害9%，頭痛8%，咽頭痛5%， 鼻汁4%，胸痛2%，下痢2%，嘔気嘔吐1% 画像 片側性肺炎25%，両側性肺炎74%，多発斑状・すりガラス陰影14%，気胸1% 治療・予後 酸素投与75%，ICU入室23%，人工呼吸13%，ECMO 3% ARDS 17%，多臓器不全による死亡11%	Chen, Nanshan, et al. “Epidemiological and Clinical Characteristics of 99 Cases of 2019 Novel Coronavirus Pneumonia in Wuhan, China: a Descriptive Study.” The Lancet, 30 Jan. 2020, doi:10.1016/s0140-6736(20)30211-7.	DL
Epi-6	2/7	武漢単施設入院138例の記述疫学	Wang, Dawei, et al. “Clinical Characteristics of 138 Hospitalized Patients With 2019 Novel Coronavirus–Infected Pneumonia in Wuhan, China.” JAMA, 7 Feb. 2020, doi:10.1001/jama.2020.1585.	DL
Epi-7	2/7	北京での13例のケースシリーズ	Chang, De, et al. “Epidemiologic and Clinical Characteristics of Novel Coronavirus Infections Involving 13 Patients Outside Wuhan, China.” JAMA, 7 Feb. 2020, doi:10.1001/jama.2020.1623.	DL
Epi-8	2/9	31省区市から報告の1099人の記述疫学（※ピアレビューを受けていないpreprint論文）	Guan, Wei-Jie, Zheng-Yi Ni, Yu Hu, Wen-Hua Liang, Chun-Quan Ou, Jian-Xing He, Lei Liu, et al. “Clinical Characteristics of 2019 Novel Coronavirus Infection in China.” MedRxiv (Non-Peer-Reviewed Preprint Service), February 9, 2020. https://doi.org/10.1101/2020.02.06.20020974.	DL
Epi-9	2/10	日本における確定12例の記述疫学 2月1日の指定感染症施行よりも前に、疑似症サーベイランスにて探知された確定例12例の記述疫学 武漢チャーター便における陽性事例は含まれない 年齢 20代2人、30代3人、40代5人、50代1人、60代1人 性別 男性6人、女性6人 居住地 武漢市5人、湖北省（武漢市外）1人、神奈川県、奈良県、大阪府、三重県、京都府、千葉県各1人ずつ 接触歴 滞在歴 武漢市滞在歴9人、渡航歴のない国内二次感染3人 国内2人は武漢市からの旅行者との業務上接触歴あり、残る1人は武漢市外からの旅行者との業務上接触歴あり 検査時 症状 発熱92%、肺炎100%、咳嗽67%、関節痛17%、咽頭痛17% 経過 2月3日現在で12人全員が軽快または安定	国立感染症研究所 . “国内で報告された新型コロナウイルス感染症確定例12例の記述疫学（2020年2月3日現在）.” IASR. 国立感染症研究所 感染症疫学センター, February 10, 2020. https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2488-idsc/iasr-news/9387-481p01.html.
Epi-10	3/11	武漢での1月中入院患者の死亡等リスク因子；歴史的コホート研究 武漢の2病院で1/31までに死亡又は退院した18歳以上成人患者191人の歴史的コホート 退院137人，死亡54人 基礎疾患あり91人（48%） 多変量回帰分析にて入院中死亡に有意に相関した因子とオッズ比（95%CI）： 高齢 1.10 (1.03-1.17) 高SOFAスコア 5.56 (2.61-12.23) d-dimer>1µg/mL 18.42 (2.64-128.55) 生存退院患者でのviral shedding time 中央値20.0日（四分位17.0-24.0日）	Zhou, Fei, Ting Yu, Ronghui Du, Guohui Fan, Ying Liu, Zhibo Liu, Jie Xiang, et al. “Clinical Course and Risk Factors for Mortality of Adult Inpatients with COVID-19 in Wuhan, China: a Retrospective Cohort Study.” The Lancet, March 11, 2020. https://doi.org/10.1016/s0140-6736(20)30566-3.	DL
Epi-11	3/9	55か国8,597人の武漢からのrepatriation flightsでの感染率（陽性率） 1/29-2/27の間に55か国56便で8,597人が武漢から母国等へrepatriation うち47便5,720人で検査 陽性0.63% (95%CI 0.44-0.87) 47便中32便のみで全帰還者検査 陽性0.60% (95%CI 0.41-0.86) 47便中30便のみで解析時点で14日隔離を完了 陽性0.61% (95%CI 0.41-0.88) 47便中20便のみで帰還直後検査 陽性0.53% (95%CI 0.28-0.91) 47便中6便が武漢ピークの1/30-2/1の3日間に帰還 陽性0.87% (95%CI 0.32-1.89)	Thompson, Hayley, Natsuko Imai, Amy Dighe, Marc Baguelin, Sangeeta Bhatia, and Adhiratha Boonyasiri. “Report 7: Estimating Infection Prevalence in Wuhan City from Repatriation Flights.” Imperial College LondonCOVID-19 Response Team, 2020.	DL
Epi-12	2/24	中国72314例エピカーブ	Wu, Zunyou, and Jennifer M. Mcgoogan. “Characteristics of and Important Lessons From the Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Outbreak in China.” Jama, February 24, 2020. https://doi.org/10.1001/jama.2020.2648.	DL
Epi-13	4/9	ドイツのアウトブレイクでepi-centerとなった小町GangeltでのIgG等による疫学研究（preprint） Gangeltは2月15日のカーニバルが発端となってアウトブレイクが発生 人口12,529人中約600世帯をランダム抽出し，うち約400世帯1,000人が研究参加 約14%がSARS-CoV-2 IgG抗体陽性；うち約2%は既にPCR陽性 Overall感染率は約15% 感染者ベースの致死率 case-fatality rate 0.37% Gangelt人口ベースの死亡率 mortality rate 0.09% ※抗体検査時期の明記なし Preprintであり，peer-reviewed掲載はこれから	Vorläufiges Ergebnis und Schlussfolgerungen der COVID-19 Case-Cluster-Study (Gemeinde Gangelt)
Epi-14

症例報告

日本感染症学会｜COVID-19症例報告集

文献番号	発表日	概要	Citation	PDF
Case-1	2/5	国立国際医療研究センター病院に1月29日～31日に入院した3例の症例報告 3例とも武漢での感染 1例は初期は上気道炎のみ，肺炎に進展し診断確定するまでに1週間を要した ロピナビル/リトナビル（LPV/r）を投与 1例は上気道炎のみで経過し，軽快 LPV/r投与せず 1例は上気道炎で発症，経過中に軽度の肺炎に進展した 酸素は不要で，LPV/rも投与せず 中国での報告は重症例に偏っていることが示唆される 日本国内でのまん延の可能性を指摘し，提言 封じ込めを目的としない 致命率の低下と医療体制の維持を 重症例：感染症指定医療機関等 軽症例：すべての医療機関 標準予防策の徹底，接触感染予防策，飛沫感染予防策の遵守を	中村 啓二, et al. “当院における新型コロナウイルス(2019-NCoV)感染症患者3例の報告.” 5 Feb. 2020, http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/2019ncov_casereport_200205.pdf.	DL
Case-2	2/12	台湾国内での発症前の夫婦間感染の症例報告 Index case:52歳女性、2型糖尿病あり 2019年10月21日-2020年1月20日武漢市に滞在。1月20日航空機で台湾に帰国。 Index caseと同乗した他の乗客が1月20日中に咽頭ぬぐい液を採取され、21日SARS-CoV-2陽性；台湾として初の輸入例。 帰国5日後の25日に発熱、筋肉痛出現。咳嗽、呼吸苦、胸痛、下痢なし。胸部X線にて両側下肺のびまん性浸潤影あり。入院。 呼吸器病原体パネルでインフルエンザ、アデノ、ライノ、パラインフルエンザ、RSV、百日咳、肺炎クラミジア、マイコプラズマすべて陰性。 27日（入院day 3）咽頭ぬぐい液のrRT-PCR法にてSARS-CoV-2を検出、陽性；台湾として5例目のCOVID-19輸入例。 Day 5 胸部X線にて進行性のびまん性間質陰影、及び両肺門部＋下肺野の浸潤影あり。 酸素投与は要しないまま2月11日（論文発表前日）時点で入院継続中。 Secondary case：50歳男性、index caseの夫 妻と異なりSARS-CoV-2流行地への滞在歴はなく、滞在者との明らかな接触もなし。 1月21日以降妻と濃厚接触あり。 1月25日妻と同時に受診したが、主訴は鼻汁のみ。発熱、咳嗽、呼吸苦、胸痛、下痢なし。 同時受診の妻がCOVID-19疑いであったため、観察のため同じく入院となった。 入院後胸部X線、血算正常、呼吸器病原体パネル陰性。 1月28日rRT-PCR法にてSARS-CoV-2を検出。 入院後に筋肉痛は出現したが、発熱は通じてなく、酸素投与も要していない。2月11日時点で入院継続中。 夫は1月21日以降に発症前の妻と濃厚接触し、25日に夫婦同時に発症している。 論文発表時点で、夫婦からの二次感染例は発見されていない。	Liu, Ying-Chu, Ching-Hui Liao, Chin-Fu Chang, Chu-Chung Chou, and Yan-Ren Lin. “A Locally Transmitted Case of SARS-CoV-2 Infection in Taiwan.” New England Journal of Medicine, February 12, 2020. https://doi.org/10.1056/nejmc2001573.	DL
Case-3	2/12	タイ国内でのタクシー運転手の症例報告 タイ在住の51歳男性タクシー運転手、中国への渡航歴なし 中国から来タイし咳が持続していた中国人をタクシーに乗せたことあり（時期不詳）。当該中国人はマスクを装用していた。 1月20日発熱、咳嗽、筋肉痛が出現。薬局でOTC薬を購入。 1月23日症状持続するためバンコクのプライマリケア診療所を受診。体温36.8℃。Flu RDT陰性。 1月24-27日気分不快のためタクシー乗務できず自宅静養。 1月28日バンコクの総合病院に受診、COVID-19疑い患者として国立の感染症研究所へ移送。 移送先で発熱、軽度呼吸苦あり。胸部X線にて左下肺に網状斑状の浸潤影あり。咽頭及び鼻腔ぬぐい液にてSARS-CoV-2陽性。 本人が自覚していなかった高血圧と2型糖尿病が入院後に判明。 経過は良好で2月5日退院。濃厚接触者からの発症は認めていない。	Pongpirul, Wannarat A., Krit Pongpirul, Anuttra C. Ratnarathon, and Wisit Prasithsirikul. “Journey of a Thai Taxi Driver and Novel Coronavirus.” New England Journal of Medicine, February 12, 2020. https://doi.org/10.1056/nejmc2001621.	DL
Case-4	2/27	医療従事者感染4例の快復後のウイルスゲノム検出 武漢での医療従事者感染4例（男2・女2；30-36歳） 4例ともCT上GGOあり；3例有症状，1例無症状 2連続PCR陰性を確認して退院or自宅隔離解除 発症から2連続PCR陰性確認まで12-32日間 2連続PCR陰性確認後，5-13日後の再検PCRで4例とも再陽性 再陽性確認後，4例とも4-5日ごとに計3回PCR再検し，4例3回とも陽性 異なるメーカーのキットを用いて再検したがやはり陽性 再陽性が持続した間4例とも無症状で，新規患者との接触歴なし 再陽性が持続した間4例の家族はいずれも感染を認めず；ただし医療従事者であったため家族内感染防止策は十分であった可能性	Lan, Lan, Dan Xu, Guangming Ye, Chen Xia, Shaokang Wang, Yirong Li, and Haibo Xu. “Positive RT-PCR Test Results in Patients Recovered From COVID-19.” Jama, February 27, 2020. https://doi.org/10.1001/jama.2020.2783.	DL
Case-5				[ DL]

診断学

文献番号	発表日	概要	Citation	PDF
Dx-1	1/22	武漢でのnCoV陽性例のCT画像	史 河水, et al. “武汉19-NCoV 肺炎影像学表现初探.” 微信公众平台, 22 Jan. 2020, mp.weixin.qq.com/s?__biz=MzI4NzEzMzI5NQ==&mid=2651701675&idx=1&sn=107391e0b05de8f5043175d874a738ad.
Dx-2	2/12	PCR陰性＋典型CT画像→後日PCR陽性となった5例の画像	Xie, Xingzhi, et al. “Chest CT for Typical 2019-NCoV Pneumonia: Relationship to Negative RT-PCR Testing.” Radiology, 12 Feb. 2020, p. 200343., doi:10.1148/radiol.2020200343.	DL
Dx-3				[ DL]

数理モデル

文献番号	発表日	概要	Citation	PDF
Math-1	1/17	感染症数理モデルによるnCoV発生数の推定 武漢市内だけで、1月12日までに、1,723人 (95%CI 427–4,471人) が2019-nCoV関連肺炎を発症しているという推計	Imai, Natsuko M., et al. Report 1: Estimating the Potential Total Number of Novel Coronavirus Cases in Wuhan City, China. Imperial College London‌, 2020.	DL
Math-2	1/22	感染症数理モデルによるnCoV発生数の推定 武漢市内だけで、1月18日までに、4,000人 (uncertainty range 1,000–9,700人) が2019-nCoV関連肺炎を発症しているという推計	Imai, Natsuko M., et al. Report 2: Estimating the Potential Total Number of Novel Coronavirus Cases in Wuhan City, China. Imperial College London‌, 2020.	DL
Math-3	1/25	nCoVの基本再生産数R₀の推定 1月18日時点の2019-nCoVの基本再生産数R₀は2.6（uncertainty range 1.5-3.5）と推定	Imai, Natsuko, et al. Report 3: Transmissibility of 2019-NCoV. Imperial College London‌, 2020.	DL
Math-4	1/31	武漢1月28日時点の感染症数理モデル	Wu, Joseph T, et al. “Nowcasting and Forecasting the Potential Domestic and International Spread of the 2019-NCoV Outbreak Originating in Wuhan, China: a Modelling Study.” The Lancet, 31 Jan. 2020, doi:10.1016/s0140-6736(20)30260-9.	DL
Math-5	2/10	2月8日現在のCFR（致死率）の推定	Dorigatti, Ilaria, Lucy Okell, Anne Cori, Natsuko Imai , Marc Baguelin, Sangeeta Bhatia, and Adhiratha Boonyasiri. “Report 4: Severity of 2019-Novel Coronavirus (NCoV).” Imperial College London‌, 2020.	DL
Math-6	3/11	武漢での交通封鎖前後の効果的再生産数Rt 交通封鎖1週間前Rt=2.35 (95%CI 1.15-4.77) 交通封鎖1週間後Rt=1.05 (95%CI 0.14-2.39)	Kucharski, Adam J, Timothy W Russell, Charlie Diamond, Yang Liu, John Edmunds, Sebastian Funk, Rosalind M Eggo, et al. “Early Dynamics of Transmission and Control of COVID-19: a Mathematical Modelling Study.” The Lancet Infectious Diseases, March 11, 2020. https://doi.org/10.1016/s1473-3099(20)30144-4.	DL
Math-7	随時 更新	日本における感染拡大抑制の数理モデル等に関する情報提供ウェブサイト	佐藤 彰洋. “COVID-19情報 感染拡大抑制に関する研究・検討資料内容.” COVID-19情報共有 – By Prof. Dr. Aki-Hiro Sato. Accessed March 13, 2020. https://www.fttsus.jp/covinfo/.
Math-8

ウイルス学

文献番号	発表日	概要	Citation	PDF
Vir-1	1/22	ヘビがnCoV感染源の可能性	Ji, Wei, et al. “Homologous Recombination within the Spike Glycoprotein of the Newly Identified Coronavirus May Boost Cross‐Species Transmission from Snake to Human.” Journal of Medical Virology, 22 Jan. 2020, doi:10.1002/jmv.25682.	DL
Vir-2	1/24	2019-nCoVの発見報告 武漢市華南海鮮市場に関連のある原因不明肺炎患者3人の気道検体（気管支肺胞洗浄液, BALF）から，新型コロナウイルスを分離同定した報告 患者はいずれも2019年12月27日入院，49歳女性（市場の販売員；快復退院），61歳男性（市場の頻回利用者；死亡），32歳男性（不詳；快復退院） 3人から12月30日に採取した検体それぞれから2万以上のウイルスゲノム断片が検出され，ベータコロナウイルス属に合致，bat SARS-like CoVと85%以上の相同性あり ヒト気道上皮細胞を用いてウイルス分離に成功，2019-nCoVと命名 分離したウイルスを新たなヒト気道上皮細胞に接種したところ，96時間後に細胞障害性を確認 電子顕微鏡で観察した2019-nCoV粒子は球状，直径60-140nm，特徴的なスパイク構造を認めた 本研究段階ではまだコッホの3原則を満たしておらず，今後下記研究が必要 患者の肺組織からの2019-nCoV抗原の検出（免疫組織化学的手法） 患者血清からの特異的IgM及びIgGの検出と，ペア血清によるseroconversionの確認 動物実験（サル）による病原性の再現	Zhu, Na, et al. “A Novel Coronavirus from Patients with Pneumonia in China, 2019.” New England Journal of Medicine, 24 Jan. 2020, doi:10.1056/nejmoa2001017.	DL
Vir-3	1/30	nCoVゲノム解析	Lu, Roujian, et al. “Genomic Characterisation and Epidemiology of 2019 Novel Coronavirus: Implications for Virus Origins and Receptor Binding.” The Lancet, 30 Jan. 2020, doi:10.1016/s0140-6736(20)30251-8.	DL
Vir-4	3/4	3患者の入院病室の環境表面26か所でのウイルス検出 2患者病室の入院中routine cleaning後は検出なし 1患者病室の入院中routine cleaning前で室内環境表面15か所中13か所（換気口含む），トイレ5か所中3か所で検出あり この患者は下痢なかったが糞便2検体で陽性 医療従事者PPE表面は靴表面1か所のみ陽性 換気12回/時の陰圧環境下で空気サンプル検出なし	Ong, Sean Wei Xiang, Yian Kim Tan, Po Ying Chia, Tau Hong Lee, Oon Tek Ng, Michelle Su Yen Wong, and Kalisvar Marimuthu. “Air, Surface Environmental, and Personal Protective Equipment Contamination by Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2 (SARS-CoV-2) From a Symptomatic Patient.” Jama, March 4, 2020. https://doi.org/10.1001/jama.2020.3227.	DL
Vir-5	3/17	空気及び環境表面でのウイルス活性 エアロゾル（飛沫核；径<5µm）は測定空気中で3時間経過後も検出（それ以上の経過時間では採取しなかったよう） ステンレス表面，プラスチック表面では72時間以上経過後も検出 銅表面では4時間経過後に検出不可能に 段ボール表面では24時間経過後に検出不可能に	DOI: 10.1056/NEJMc2004973	DL
Vir-6	4/2	環境表面でのウイルス活性 印刷用紙表面，ティッシュペーパー表面からは3時間経過後に検出不可能に 表面処理済み木材表面，衣類表面からは2日目に検出不可能に ガラス表面，紙幣表面からは4日目に検出不可能に ステンレス表面，プラスチック表面からは7日目に検出不可能に サージカルマスクの外表面からは7日目でも検出可能だった	DOI:https://doi.org/10.1016/S2666-5247(20)30003-3	DL
Vir-7				[ DL]

総説

文献番号	発表日	概要	Citation	PDF
Rev-1	2/5	2019-nCoV 2月5日現在の総説	Rio, Carlos Del, and Preeti N. Malani. “2019 Novel Coronavirus—Important Information for Clinicians.” JAMA, 5 Feb. 2020, doi:10.1001/jama.2020.1490.	DL
Rev-2	3/8	COVID-19総説（3/10更新）	忽那 賢志. “総説 新型コロナウイルス感染症（COVID-19）｜中外医学社Online｜Note.” note. 中外医学社Online, March 8, 2020. https://note.com/chugaiigaku/n/n8583a93b5a80.
Rev-3				[ DL]

Editorial・Letter等

文献番号	発表日	概要	Citation	PDF
Edit-1	1/24	リスク評価の要点	Munster, Vincent J., et al. “A Novel Coronavirus Emerging in China — Key Questions for Impact Assessment.” New England Journal of Medicine, 24 Jan. 2020, doi:10.1056/nejmp2000929.	DL
Edit-2	2/7	nCoV肺障害にステロイドは有効ではない	Russell, Clark D, et al. “Clinical Evidence Does Not Support Corticosteroid Treatment for 2019-NCoV Lung Injury.” The Lancet, 7 Feb. 2020, doi:10.1016/s0140-6736(20)30317-2.	DL
Edit-3	2/7	狩猟食文化とnCoV	Li, Jie, et al. “Game Consumption and the 2019 Novel Coronavirus.” The Lancet Infectious Diseases, 7 Feb. 2020, doi:10.1016/s1473-3099(20)30063-3.	DL
Edit-4	2/7	NICUでのnCoV危機管理	Wang, Jianhui, et al. “A Contingency Plan for the Management of the 2019 Novel Coronavirus Outbreak in Neonatal Intensive Care Units.” The Lancet Child & Adolescent Health, 7 Feb. 2020, doi:10.1016/s2352-4642(20)30040-7.	DL
Edit-5	2/8	PHEICの次にWHOが行うべき対応に関する取材記事	Zarocostas, John. “What next for the Coronavirus Response?” The Lancet, vol. 395, no. 10222, 8 Feb. 2020, p. 401., doi:10.1016/s0140-6736(20)30292-0.	DL
Edit-6				[ DL]

関連論文：感染対策

文献番号	発表日	概要	Citation	PDF
IC-1	2019	医療従事者におけるインフルエンザ感染予防に対するN95マスクvsサージカルマスクのRCT（2019年）	Radonovich, Lewis J., et al. “N95 Respirators vs Medical Masks for Preventing Influenza Among Health Care Personnel.” JAMA, vol. 322, no. 9, 3 Sept. 2019, p. 824., doi:10.1001/jama.2019.11645. }}	DL
IC-2	2015	サージカルマスクの医療及び市中生活における感染予防効果（2015年） 医療 サージカルマスク vs N95マスクの比較研究が主体 サージカルマスクに比してN95の方が気道感染のリスクは総じて低かった 市中生活（家庭内） インフルエンザ等の確定患者が発生した家庭環境で，確定患者や同居家族等が，サージカルマスク・手指衛生・両者併用・無使用を実施した等の比較研究が主体 サージカルマスク単独では，総じて無使用に比して同居家族等の二次感染発生に有意差がなかった サージカルマスク＋手指衛生を，家庭内で確定患者が発生した早期から，十分期間徹底した場合にのみ，同居家族等の二次感染が有意に減少した	MacIntyre, C. R., and A. A. Chughtai. “Facemasks for the Prevention of Infection in Healthcare and Community Settings.” BMJ, vol. 350, no. apr09 1, 9 Apr. 2015, doi:10.1136/bmj.h694.	DL
IC-3				[ DL]

関連論文：ワクチン

文献番号	発表日	概要	Citation	PDF
Vac-1	2018	新興ウイルス感染症に対するワクチン開発（2018年）	Graham, Barney S., et al. “Novel Vaccine Technologies.” JAMA, vol. 319, no. 14, Oct. 2018, p. 1431., doi:10.1001/jama.2018.0345.	DL
Vac-2				[ DL]

関連論文：感染症疫学

文献番号	発表日	概要	Citation	PDF
IE-1	2019	Endemic, Outbreak, Epidemic, Pandemicの各定義（2019年）	Grennan, Dara. “What Is a Pandemic?” JAMA, vol. 321, no. 9, 5 Mar. 2019, p. 910., doi:10.1001/jama.2019.0700.	DL
IE-2	2006	感染症数理モデル総説	西浦 博, and 稲葉 寿. “感染症流行の予測：感染症数理モデルにおける定量的課題.” 統計数理 54, no. 2 (February 6, 2006): 461–80.	DL
IE-3				[ DL]

関連論文：重症管理

コクランジャパン： 【緊急特集】コロナウイルス (2019-nCoV) ：重症管理に役立つコクランエビデンス

文献番号	発表日	概要	Citation	PDF
ICU-1				[ DL]